親の生前整理のトラブルには二種類あります。
一つは、実際に生前整理をしていく上で起こるトラブル。
二つ目は、生前整理をしなかったために起こるトラブル。
どちらも大変なことにかわりはないのですが、
後者のケースは当事者がいないぶん、残された方々の負担が大きくなります。
不要なトラブルを回避するためにも、元気で健康なうちに家族と話し合って生前整理をしておくことが大切です。
■ 親の生前整理をしていく上で起こるトラブル
以前に比べて耳にする機会が増えた「生前整理」という言葉ですが、
実際にはまだまだ「死を迎える準備」という意味で捉えられることも多いため、
親の生前整理に関してのトラブルが起こることが多々あります。
主に、子どもからまだその気のない親に生前整理をすすめてしまい、親の機嫌を損ねるといったトラブルです。
子は親と自分のことを考えた上で生前整理をすすめていたとしても、
親にとっては自分の存在が不要といわれているように感じたり、大切な思い出の品を否定されたような気持ちになったり。
また自分の遺品狙いではないかと人間不信に陥ったりする場合もあるので、
親に生前整理の話をする際には十分に配慮しましょう。
■ 親の生前整理をしなかった場合に起こるトラブル
突然の親の死。
葬儀の準備やさまざまな手続きなど、残された子どもが「やらなければいけないこと」は山積みです。
その上にのしかかってくる親が残した大量の遺品整理。
子どもにとって親の遺品整理は金銭、精神ともに大きな負担になります。
実際に遺品として大量の家財が残された場合、
処分費が何十万円、家の解体費を含め何百万円もかかったという事例もあります。
残された家財は、
必ずしも価値のあるものばかりではありません。
使い古された家具、家電、衣類など、残された家族が使えないものがほとんどです。
生前整理をしてこなかったばかりに、
残された家族が遺品を奪い合うケースに発展したり、
処分費を家族や親族間で押し付け合ったり……トラブルが起こる可能性も大いにあるのです。
■ 生前整理のトラブル回避方法
生前整理で起こり得るさまざまなトラブルを避けるためにも、
元気なうちに資産の整理、遺言書作成、遺品となった場合に負担になりそうな不要品を処分しておくということが大切です。
早めに生前整理をしておくことは、子や孫への愛情とも言えます。
家族全体のことなので、
生前整理に詳しいプロのアドバイスを親子で受けてみるのも良いのではないでしょうか。
ノウハウなどがわかれば、家族みんなで家の中の整理ができるかもしれません。
不要品は捨てるだけでなく、
不要品買取サービス、リサイクルショップ、質屋などに一度相談してみるのもおすすめです。
残される家族や親族の負担を軽減し、自分自身も身軽に生きていくために早めに行動に移しましょう。
セカンドオピニオンとして買取のプロをご活用ください。
終活、生前整理、財産整理のご相談は当社でも承らせていただきます。