「生前整理」と「断捨離」。
どちらも整理、処分するという行為自体は共通しているので、
同じ意味で理解されがちです。
でも本当にそうでしょうか。
実際には整理におけるモチベーションや処分するものなど、
異なる部分が多く、相反するものといえるかもしれません。
違いを簡単にいうと、断捨離は今の自分のためです。
生前整理は将来の自分のため、残される人のためといえるでしょう。
断捨離は、
基本的には「今の自分」のための片付けです。
他人は関係ありません。
現在の自分の人生に不要になったものを処分し、今を有意義に生きるための整理方法です。
生前整理は、
「自分の死後の家族や親族のため」という意味合いが大きいと言えるでしょう。
将来、「そのとき」が来た際、自分が困らないための整理でもあります。
生前整理にも断捨離の要素は含まれていますが、大きく異なるポイントがあります。
それは自分の人生の「過去」「現在」「未来」「死後」のどこに基準を合わせるかです。
生前整理は自分の過去を振り返り、未来、死後を見据えて身の回りの整理をします。
それに比べて断捨離は、過去や未来ではなく、現在の快適な生活を重視する整理方法なのです。
生前整理と聞くと、
自分が要らないものを生きている間に処分しておく
「断捨離的な意味」で捉える方もいらっしゃるかもしれません。
生前整理は、
自分の死後、処分に手間と費用がかかる不要品を、
残された人々の負担を減らすために処分しておく意味合いがあります。
また、自分の死後、処理すべきものや形見分けしてほしいもの、
だれに何を譲るかということがスムーズに行えるように、
エンディングノートなどに記しておくことも大切です。
思い出の品や人に見られたくないようなものも、
自分が元気なうちに処分なり整理しておくことで、
いつその時が来ても慌てることなく、すっきりとした気持ちで最期の時を迎えられるはずです。
断捨離と生前整理は意味合いが異なるとお話ししましたが、
まずは生前整理を断捨離から始めてみるというのも良い方法です。
若いうちから今の自分にとって必要なものと不要なものを分別し、
不要なものは潔く処分する習慣をつけておくことは、
長い目でみてとても良いことです。
そのような習慣を身につけた方は、
その先不要品をため込むような生活には陥りにくくなります。
断捨離で不要品の処分を経験した人は、
残された方々の遺品処分の負担を想定できるようになります。
こういったことが習慣になることで、
生前整理をスムーズに行うことができるようになるでしょう。
生前整理は残された方々のためであると同時に、自分のためでもあります。
まずは今の自分の生活を快適にすることで、将来への見通しがよい生活を築き上げることが大切なのです。
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