コロナの影響を受け、買取や質預かりで身近なお金になりそうなものであるスマートフォンやパソコンでの査定依頼が増えています。
今日は特に需要の多い、iPhoneをはじめとするアップル製品の買取の際の注意点について書いていきたいと思います。
手順を具体的に書いていきますので、参考になれば幸いです。
★ポイント★
①バックップをとる
②iPhoneを探すをOFFにする【超重要!!】
③iCloudのサインアウト
④その他Apple製品のペアリング解除
⑤リセット
⑥分割払いの確認
⑦SIMカードを抜く
⑧より高くiPhoneを売るために注意すること
アップル製品を買取に出す前に必ずしなければならないことがあります。
個人情報の漏洩を防ぐために必ず行わなければならない作業です。
また、次に使う人が問題なく端末を使えるようにするための作業でもあります。
では、アップル製品を売る前にしなければならないことを6つご紹介します。
簡単に行えるものばかりですので、落ち着いて順番通りに行ってみてください。
※主に一番需要の高いiPhoneで説明いたします。
端末が変わってもやることは基本同じです。操作法は若干異なります。
Macやアップルウォッチの場合はまた別の機会に書きたいと思います。
①バックップをとる
まずは、アップル製品に保存されている写真や連絡先などのデータのバックアップをとりましょう。バックアップを取っておけば、新しく購入するアップル製品へ
データを引き継ぐことができます。
バックアップは、iTunesやiCloudで行うことが可能です。
パソコンをお持ちの方はiTunesで、パソコンをお持ちでない方はiCloudにバックアップを取ることをおすすめします。
【iPhoneの場合】
・iTunesでのバックアップ方法
1.iPhoneをパソコンに接続する
2.iTunesにある「iPhoneマーク」をクリック
3.「今すぐバックアップ」をクリック
・iCloudでのバックアップ方法
1.「設定」を開き、「ユーザー名」をタップ
2.「iCloud」をタップ
3.「iCloudをバックアップする」をタップ
4.「iCloudバックアップ」のスライドバーをタップして「ON」にする
5.「iCloudバックアップ開始」のメッセージが出るので、「OK」をタップ
6.「今すぐバックアップを作成」をタップ
バックアップはどちらも簡単に行えますので、買取に出す前に必ず行いましょう。
超重要!!②iPhoneを探すをOFFにする
次に、「iPhoneを探す」(PCの場合はMacを探す、アップルウォッチの場合はアップルウォッチを探す)をOFFにします。
この機能がONになっているとiPhoneを買い取ってもらえませんので、
必ず「iPhoneを探す」をOFFにしましょう。
スマホに残っているデータをバックアップして消去する必要があるということはほとんどの方がご存知ですが、
アイフォンの場合は初期化する前に『iPhoneを探す』機能を停止しておかなければなりません。
『iPhoneを探す』をオンにしたまま初期化すると、新たに購入した方が初期設定する際にあなたのAppleIDとパスワードが必要になります。
※なぜそういう仕様になっているかというと・・・
例えば、あなたのアイフォンを誰かが盗む、もしくはあなたが落としたアイフォンを誰かが拾った場合に、
初期化してアクティベーション(初期設定)することで自分のアイフォンとして利用できることになります。
しかし『iPhoneを探す』がオンになっていた場合、パスコードが分からないかぎりオフにできないため
新しいアイフォンとして利用できなくなる、ということです。
・iPhoneを探すをOFFにする方法
1.「設定」を開き、「ユーザー名」をタップ
2.「iCloud」をタップ
3.「iPhoneを探す」をタップ
4.「iPhoneを探す」のスライドバーをタップして「OFF」にする
5.Apple IDパスワードを入力し、「オフにする」をタップ
もともと、「iPhoneを探す」という機能は、盗難による不正使用を防止するためのシステムです。
「iPhoneを探す」がONのままだと、次の利用者がアクティベーション(利用開始設定)を行う際に、あなたのApple IDパスワードを入力しなければいけなくなってしまいます。
③iCloudのサインアウト
ご自身のApple IDと連携しているiCloudからサインアウトしましょう。
iCloud からサインアウトしていないと、次の利用者があなたのiCloud を見ることができてしまいます。
iCloudではバックアップを行えるので、あなたの情報が洩れてしまわないためにも必ずサインアウトしておきましょう。
・iCloudのサインアウト方法
1.「設定」を開き、ユーザー名をタップ
2.画面を下までスライドさせ、「サインアウト」をタップ
3.Apple IDパスワードを入力し、「オフにする」をタップ
4.「サインアウト」を2回タップ
手順4で、「データをこのiPhoneに残しますか?」というメッセージが出ますが、買取に出す際は、表示をONにしないで「サインアウト」をタップします。
④その他Apple製品のペアリング解除
そのほか、Apple製品とのペアリング解除も必要です。
AppleWatchやイヤホンなどの周辺機器とのペアリングは解除しておきましょう。
⑤リセット
リセットとは、アップル製品内の各種設定が消去し、工場出荷前の状態に戻す作業です。
・iPhoneをリセットする方法
1.「設定」を開き、「一般」をタップ
2.「リセット」をタップ
3.「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ
4.「iPhoneを消去」をタップ
5.端末が再起動し、画面に「こんにちは」が表示されたら完了
リセットをする前に、必ず①~④までの作業を行うようにしてください。
⑥分割払いの確認
端末代金を分割払いしている途中でも、iPhoneを売ることは可能です。
しかし、分割払い中のiPhoneは、契約解除後に支払いが滞った際に通信業者(キャリア)がロックをかけ、通話や通信の利用に制限をかけてしまいます。
キャリアが通信制限をかけられる制度を「ネットワーク利用制限」といいます。買取に出す前に、iPhoneの支払い状況を確認しておきましょう。
まずは、各キャリアのホームページより利用制限の確認を行いましょう。
au
softbank
docomo
上記のURLにアクセスし、入力画面にIMEIナンバーを入力します。
すると判定結果が出ます。
〇が出たら「利用制限なし」、△が出たら「利用制限がかかる可能性がある」、✖が出たら「利用制限中」です。判定結果に不明点がある場合には、キャリアに問い合わせてみてください。
気になるのは、△の状態だと買取してもらえないのかというところですよね。
実際には△の状態であっても買取してもらえる可能性はあります。
しかし、△は分割払いが終了している〇の端末よりも買取価格は下がることになるでしょう。
分割払いが滞っている場合は、買取を拒否されます。
分割払いの残高を確認し、支払いが滞らないように気を付けて買取に出しましょう。
⑦SIMカードを抜く
お買取りをご希望の端末のSIMカードは
付属のSIMピンを使って、必ず抜いてください。
※SIMカードとは
SIMとは、スマホに必ず装着されているICカード(SIMカード)のことです。スマホの新規契約をすると、携帯電話会社は新しいSIMカードを発行します。その中には契約者(利用者)の識別番号や電話番号、メールアドレス(大手携帯電話会社のSIMの場合)といった情報が記録されていて、スマホはSIMカードを装着した状態で使うことになります。
※SIMピンは、iPhone購入時に付属されています。説明書が入っている箱を開くとございます。
⑧より高くiPhoneを売るために注意すること
大事に使っていたiPhoneが1円でも高く売れたら嬉しいですよね。
iPhoneを高く売るためのポイントなどはあるのでしょうか。
ここでは、より高くiPhoneを売るための注意点をご紹介します。
簡単にできる方法ばかりなので、ぜひ実践してみてください。
付属品を揃える
iPhone本体だけでなく、付属品としてついてきたアイテムを揃えて買取に出すと買取価格がアップすることがあります。
iPhone本体に付属されている主なアイテムは、以下のようなものがあります。
・箱
・イヤホン、
・充電関連アイテム、
・SIMピン
iPhoneのモデルによって付属されているアイテムは違います。お使いのiPhoneの付属品が揃っているか確認してみましょう。
また、使用済みの付属品よりも未使用品の方が価値は高いので、これから買取を検討されている方は、なるべく付属品を使用しない方がいいでしょう。
クリーニングする
同じ製品状態の端末であっても、汚れている端末は買取価格が下がる恐れがあります。買取に出す前に、専用のクロスなどで端末の汚れをふき取ってから査定に出すようにしましょう。
埃を飛ばしてくれるエアーダスターには液体ガスが含まれています。エアーダスターの使用を間違えると端末の腐食や劣化の原因になりますので、クリーニングには使用しない方がいいでしょう。
水没マークの確認
iPhoneを使用していて、雨にぬれてしまったり、水やジュースをこぼしてしまったりして、iPhoneを水没させてしまうことがあります。また、ポケットなどに入れていて、汗や湿気などで知らないうちに水没してしまっているケースもあります。
iPhoneが水没してしまうと、買取を断られてしまうことが多いので、買取に出す前にお使いのiPhoneが水没していないか必ず確認しましょう。
iPhoneが水没しているかどうかは、端末を見るとすぐわかるようになっています。
◆水没マークの確認方法
・iPhone5以降のモデル:SIMカード挿入口内部
・iPhone4以前のモデル:充電ジャック内部とイヤホンジャック内部
水没マークは小さいので、見づらいことがあるかもしれません。水没マークが赤く染まっていれば端末は水没しています。
iPhone7からは防水仕様になっているため、水没しているケースは少ないのですが、iPhone6以前の端末は知らないうちに水没している可能性もありますので、必ず確認しておきましょう。
以上でございます。
いかがだったでしょうか?
これらの手順をを行っていないと買取店によっては、差し戻しとなり出直すことになってしまいます。
せっかくお店まで来たのに、また来ることになるのは嫌ですよね?
またご売却の際は、アップル製品は個人的な情報が膨大に詰まっています!
大切な個人情報の漏洩を防ぐためにも、
上記の手順をしっかり行い、買取してもらうようにしましょう!